自宅の安全を守るためには、防犯カメラの設置が必要です。
そこで、防犯カメラは「自分でも取付けることができるのか?」、「業者にお願いして設置してもらうべきなのか?」気になるところですよね。
- 防犯カメラは自分でも設置できる。
- 防犯カメラの種類によって設置は知識や技術が必要る。
- 業者に依頼した方がしっかりと設置してもらえる。
防犯カメラは、種類によっては自分でも設置できる場合があります。
ですが、壁などにネジで固定して設置するような場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
この記事では、防犯カメラを自分で取り付ける方法と業者に依頼する手順について詳しく解説します。
防犯カメラは自分で設置もできますが、プロに依頼するとより安全で効果的です。
それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら最適な設置方法を探りましょう。
防犯カメラは自分で取り付けられる?
自分で防犯カメラを取り付けることは可能です。
基本的な工具があれば、専門の業者に依頼せずに設置でき、費用を抑えられます。
しかし、技術的な知識や体力が必要な場合もあるので、プロに依頼するのもおすすめです。
自分で設置する場合と業者に依頼する場合のメリットを確認しましょう。
自分で設置するメリット
自分で防犯カメラを設置するメリットは、以下のとおりです。
- 初期費用を削減できる。
- 自分のタイミングで設置作業できる。
- カメラの位置や角度の調整が自由にできる。
- システムについての理解が深まる。
- プライバシーを保護できる。
プロに依頼するとコストがかかるので、自分で設置できるならやったほうがいいですね。
自分でカメラの設置場所を決められるため、自宅に最適な防犯システムを自分で構築できます。
業者に依頼するメリット
防犯カメラの設置を業者に依頼する場合には、以下のメリットがあります。
- 機器の性能を活かす最適な配置を提案してもらえる。
- 危険を伴う作業を代行してもらえる。
- 配線や設定のミスを減らせる。
- 時間と労力を節約できる。
- 定期的なメンテナンスサービスを利用できる。
プロに設置を依頼することで、万が一のトラブルの際に、迅速に対応してもらえます。
適切なアフターサービスや保証が充実している業者を選びましょう。
防犯カメラを自分で取り付ける手順
自分で防犯カメラを設置するのは、専門的な技術がなくても簡単にできます。
適切に動作するように、基本的な手順を押さえましょう。
一般的な有線タイプの防犯カメラを屋外に設置する場合を例に、具体的な手順を説明します。
必要な道具を準備する
防犯カメラを自分で設置する際には、適切な道具を準備します。
設置場所や環境によって異なりますが、基本的には以下の道具が必要です。
- ドリルとドリルビット。
- ドライバー(電動タイプ推奨)。
- ケーブル(電源・映像)。
- PF管(屋外配線用)。
- ケーブル固定具。
屋外に設置する場合には、天候の影響を考慮してPF管やジョイントボックスを用意します。
PF管は1m当たり200円程度、ジョイントボックスは1個500円程度で購入できます。
高所作業が必要な場合は、安全のために、はしごや安全帯も準備しましょう。
いずれの道具も、ホームセンターやオンラインショップで購入できます。
一度購入すれば繰り返し使用できるので、長期的には経済的です。
道具の選び方や使い方がわからない場合は、店員さんに相談して購入しましょう。
配管を通す
配管を通す工程は、防犯カメラの配線を保護し、見栄えを良くするために重要な工程です。
屋外での設置では、雨や直射日光からケーブルを守るためにPF管(電線管)を使用します。
以下の手順で進めましょう。
- 配管ルートを決める。
- PF管を準備する。
- PF管を固定する。
- ケーブルを通す。
- 防水処理をする。
配管ルートを決める際は、カメラから録画装置までの最短ルートにしましょう。
壁や軒下を利用し、目立たない経路を選びます。
将来の拡張性も考慮し、余裕のあるルート設計が効果的です。
配管ルートが決まったら、決定したルートに合わせて、PF管を適切な長さに切ります。
PF管は、サドルを使用して壁面に50cm~1m間隔で固定して取り付けます。
また、PF管の接続部分や端部にシリコンシーラントを使用し、防水処理を施します。
水の侵入を完全に防ぐことで、長期的な安定性を確保できます。
カメラ本体を設置する
カメラ本体の設置は、防犯カメラシステムの要となる重要な工程です。
適切な位置に確実に固定することで、望む範囲を効果的に監視できます。
カメラ本体の設置手順は以下のとおりです。
- カメラの設置位置を決める。
- 壁面に穴を開ける。
- ブラケットを壁面に固定する。
- カメラ本体を取り付ける。
- カメラの角度を調整する。
カメラの設置位置は、地上から2.5~3m程度の高さが適しています。
玄関や窓などの侵入されやすい場所をカバーできる位置を選びましょう。
壁面に穴を開けるためにドリルを使用する際は、壁の中の配線や配管に注意が必要です。
ブラケットを壁面に固定する際には、アンカーボルトを使用すると確実に取り付けられます。
ブラケットが固定できたらカメラ本体を取り付け、カメラの角度を調整しましょう。
予定した範囲が映っているか、死角がないかを確認しながら細かく調整してください。
配線と接続する
配線との接続は、防犯カメラシステムを機能させるために重要です。
正しく配線し、確実に接続すれば、安定した映像の取得と記録ができます。
配線と接続の手順は以下のとおりです。
- ケーブルの種類を確認する。
- ケーブルを配管に通す。
- カメラ側の接続を行う。
- 録画装置側の接続を行う。
- 電源を確保する。
使用するケーブルは、電源ケーブルと映像ケーブルです。
PoE対応カメラなら、1本のLANケーブルで済むので、配線が簡素化されます。
ケーブルを配管に通す際は、PF管の中で引っかからないよう注意しましょう。
また、長距離の場合は、途中で引き直すなど、無理のない方法で通します。
カメラ側は、ケーブルとカメラの端子をしっかり接続し、接続部分の防水処理も行いましょう。
録画装置側は、各ケーブルを録画装置の対応する端子に接続します。
カメラと録画装置の電源は、近くにコンセントがなければ、電源アダプターや延長コードを使いましょう。
電源供給が安定することで、システム全体の信頼性をより向上させます。
設置後に動作確認する
設置後の動作確認は、防犯カメラシステムが正しく機能しているか確認するために重要な工程です。
動作確認する際のポイントは、以下のとおりです。
- カメラの電源が正常に入るか?
- モニターやスマートフォンアプリで映像が表示されるか?
- 画質や角度に問題がないか?
- 録画と再生が正常にできるか?(日中と夜間)
- 遠隔でもちゃんとアクセスできるか?
防犯カメラの動作を適切に確認することで、より安心して使用を開始できます。
防犯カメラの取り付けを業者に依頼する手順
業者に防犯カメラの設置を依頼する際の手順は、以下のとおりです。
- 設置業者を選ぶ。
- 相見積もりを取る。
- アフターサービスを確認する。
- 設置工事を依頼する。
設置業者を選ぶ
信頼できる設置業者を選ぶために、業者の実績と評判を調べましょう。
インターネットの口コミサイトや知人の紹介などを参考にします。
取り扱っている防犯カメラのブランドや種類が豊富かどうかも、設置業者を選ぶ上で重要です。
また、保証内容やアフターサービスの充実度、対応エリア内かどうかをチェックしましょう。
大手セキュリティ会社だと、豊富な実績と充実したアフターサービスが期待できます。
ですが、その分費用は高い場合が多いので、予算とのバランスも大切になってきます。
地域密着型の業者なら、きめ細かな対応と比較的リーズナブルな価格が魅力です。
相見積もりを取る
相見積もりを取れば、適正価格で高品質な工事をしてもらえます。
最低でも3社以上から見積もりを取得しましょう。
見積もりを依頼する際は、カメラの台数や設置場所、希望する機能などの詳細な条件を提示します。
見積もり内容を比較する際は、価格だけでなく使用する機器の品質やサービス内容も考慮してください。
4台のカメラを設置する場合、業者によっては20~50万円程度の差があることも珍しくありません。
安価な見積もりの場合は、機器の品質や保証内容を慎重に確認しましょう。
高額な見積もりでも、長期保証やアフターサービスが含まれていれば、長期的には経済的でしょう。
アフターサービスを確認する
アフターサービスの確認は、長期的な安心感と満足度を得るためには欠かせません。
基本的に、アフターサービスは、保証期間は長いほど安心です。
一般的に1~3年の保証が多いですが、5年以上の長期保証を提供する業者もあります。
サポート体制については、24時間対応の有無や電話サポートの充実度を確認しましょう。
年間メンテナンス契約を結ぶ場合には、1台あたり5,000~10,000円程度の費用がかかります。
定期点検や優先的な故障対応が含まれるため、長期的には費用対効果が高いです。
機器の更新サービスがあれば、技術の進歩に合わせてシステムを最新の状態に保てます。
設置工事を依頼する
設置工事の依頼は、実際に防犯カメラを取り付ける最終段階です。
円滑な工事のために押さえるべきポイントは、以下のとおりです。
- 工事内容の確認。
- 工事日程の調整。
- 必要な準備の確認。
- 立ち会いの必要性。
- 完了後の確認事項。
工事を依頼する前に、カメラの設置位置や配線方法、必要な工事の範囲などを明確にしましょう。
工事前に家具の移動や電源の確保が必要な場合があるので、当日は可能な限り立ち会いましょう。
もし、4台のカメラを設置する一般的な工事で、半日から1日程度かかる場合が多いです。
工事完了後は、カメラの映像確認や録画テスト、リモートアクセスの設定など、すべての機能が正常に動作するかを確認します。
工事に関して何か不明点があれば、遠慮せず業者に質問して不安を解消しましょう。
防犯カメラの設置計画の立て方
防犯カメラの設置計画を立てる際は、目的を明確にすることが大切です。
適切な設置場所を選び、必要な防犯カメラの台数と配置を考えましょう。
綿密な計画を立てると、効果的かつ効率的な防犯システムを構築できます。
設置の目的を明確にする
防犯カメラ設置の目的を明確にすることは、セキュリティを高めるために重要です。
目的に応じて、カメラの種類や設置場所が変わります。主な設置目的は以下のとおりです。
- 財産と居住者の安全の確保。
- 不審者の侵入検知と記録。
- 家族やペットの見守り。
- 社内のセキュリティ強化。
- 火災や事故の早期発見。
不審者の侵入を検知し記録を残したい場合、暗視機能があるカメラや動きを感知して録画を開始するタイプが適しています。
家族やペットの見守りなら、遠隔操作できて室内をリアルタイムで確認できるカメラがおすすめです。
設置場所を選定する
防犯カメラの設置場所の選定は、システムの有効性を左右する重要な要素です。
玄関や窓、裏口などの重要な場所を特定し、カメラがカバーすべき範囲を明確にします。
監視範囲とアングルを考慮しながら、広範囲を見渡せるポイントを選んでください。
防犯カメラは、高所や屋根の下などを選ぶと、カメラを雨風から守れます。
電源が近くにないと設置できないため、配線のルートを計画的に考える必要があります。
配線を考慮すると、見た目もスッキリとし、設置作業をスムーズに進めることが可能です。
また、夜間の映像品質を確保するには、照明の影響を受けにくい場所を選ぶ必要があります。
プライバシーを侵害せず、法律に抵触しない場所であることが重要です。
侵入者の目につきにくく、破壊や隠ぺいされにくい位置を選びましょう。
適切なカメラ数と配置を考える
自宅や店舗の安全を守るためには、適切なカメラ数と配置を決めることが重要です。
目的に応じたカメラ数を決め、監視範囲を網羅する配置を考えましょう。
カメラ数と配置を決める際のポイントは、以下のとおりです。
- 監視が必要な範囲を特定する。
- カメラの性能を考慮する。
- 死角をなくす配置を考える。
- 重要度に応じた密度を決める。
- 将来の拡張性を考慮する。
カメラの角度や高さにも配慮し、家の入口や窓など侵入経路になりやすい場所を優先します。
広範囲をカバーしたい場合には、パノラマ撮影が可能なカメラを選ぶのが最適です。
監視範囲が重複しないようにカメラを配置し、視認性を確認しましょう。
防犯カメラを設置する時の注意点
防犯カメラを設置する際には、安心して使用できる環境を整えることが大切です。
法律で定められたルールを守り、近隣住民への配慮を欠かさないようにしましょう。
具体的に注意すべき内容を説明します。
法律で定められたルールを守る
防犯カメラを設置する際には、法律で定められたルールを守る必要があります。
プライバシーの保護や個人情報の取り扱いに注意し、法令違反にならないように気をつけましょう。
プライバシーの侵害にならないように、公道や他人の敷地を撮影しない配慮が必要です。
なので、カメラの角度や位置を調整し、撮影範囲は最小限に抑えましょう。
個人情報保護法を遵守し、自治体の条例や規制に従った設置を心がけてください。
音声の録音は原則として禁止されています。
近隣住民への配慮をする
防犯カメラを設置する際には、近隣住民への配慮が不可欠です。
自宅の安全を守るだけでなく、周囲との良好な関係を維持しましょう。
適切に配慮すれば、トラブルを防げますし、地域の安全性の向上にもつながります。
近隣住民への配慮のポイントは、以下のとおりです。
- 隣家を映さないよう設置する。
- プライバシーマスクを利用する。
- 丁寧な説明で理解を得る。
自宅以外の敷地が映らないよう、カメラの位置や角度を慎重に設定します。
プライバシーマスク機能を持つカメラを選ぶと、万が一の際に自宅の敷地内のみを撮影していると証明できます。
近隣住民にはカメラの設置目的や撮影範囲を丁寧に説明し、理解を得ることが重要です。
まとめ(防犯カメラは自分でも設置できる種類もある)
防犯カメラは、自分で設置することも、業者に依頼することもできます。
自分で設置する場合は、コストを抑えつつ、自由にカスタマイズが可能です。
専門知識が必要な場合があるので、必要に応じて業者への依頼も検討しましょう。
設置を検討する際は、目的を明確にし、適切な場所や台数を慎重に検討することが大切です。
自分で設置する場合は、適切な道具の準備や取り付けの手順が重要です。
業者に依頼する際には、見積もりの比較とアフターサービスを確認しましょう。